
「割り勘の端数ってどうする?」と何気なく聞いただけなのに、「それは贈与契約の話になってきますね」と真顔で返されてしまった。待ち合わせに5分遅れただけで「契約不履行ですね(笑)」と言われて、笑えなかった。
法律家でもないのに、日常のちょっとしたやり取りに「法律的には」「厳密に言うと」を差し込んでくる人。悪気はないのかもしれません。むしろ本人は「正確なことを言っている」つもりだったりします。
でも、婚活の現場でこのタイプの男性は、残念ながら女性から「面倒くさい人」と判断されやすい傾向があります。この記事では、なぜ法律にこだわりすぎる会話が婚活で不利になるのか、そしてどう改善すれば良いのかを、現場での実例を交えながら解説します。
目次
まず、実際の婚活相談の現場でよく耳にする「あるある」を紹介します。
食事の会計で女性が「今日はごちそうさまです、今度は私が」と社交辞令的に言っただけなのに、「それって口約束でも一応契約になり得るので、覚えておきますね」と返してしまう。女性からすると、ただの気持ちの良いやり取りのつもりだったのに、急に法律用語が出てきて戸惑ってしまいます。
デートの待ち合わせに女性が少し遅れてきたとき、「大丈夫ですよ」と言えばいいところを、「時間って約束というより契約に近いものですからね」とやんわり法律めいた指摘をしてしまう。本人は冗談のつもりでも、女性は「今、私責められてる?」と感じてしまいます。
女性から誕生日プレゼントをもらった際、「これって贈与になるので、お返しの義務が発生しますね」と言ってしまう。本来なら「ありがとう、うれしい」で終わる場面のはずが、急に法律の話にすり替わってしまいます。
これらに共通するのは、「社会人として当たり前の気配りや会話のマナー」の話をしているだけなのに、そこに法律の理屈を持ち込んでしまうという点です。

婚活相談所での面談でも、女性からこうした声はよく聞かれます。
「間違ってはいないんでしょうけど、なんだか会話がしらけるんです」
「別に法律の話がしたいわけじゃなくて、ただ気持ちよく話したいだけなのに」
ここには感情論だけでなく、論理的な理由もあります。
会話には「情報を伝える機能」と「関係を築く機能」の2つがあります。日常会話の多くは後者、つまり相手との距離を縮めたり、心地よさを共有したりするために存在しています。
ところが「法律的には」という指摘は、会話を情報の正確性の土俵に引きずり込んでしまいます。女性は「関係を築くための会話」をしているつもりなのに、男性は「情報を正確にするための会話」に切り替えてしまう。この温度差が「話が噛み合わない」「疲れる」という感覚を生み出します。
さらに厄介なのは、多くの場合この男性たちが法律の専門家ではないという点です。
弁護士や司法書士など、実際に法律を扱う仕事をしている方が正確な知識をもとに話すのであれば、それは専門性として評価されることもあります。しかし、専門知識ではなくネットで見聞きした程度の断片的な情報をもとに、自信満々に「それは法律的には〜」と語ってしまうと、話の正確性そのものにも疑問符がつきます。
つまり、
・専門家でもないのに専門家のような口ぶりで話す
・しかもその内容が浅かったり不正確だったりする
という二重の違和感を相手に与えてしまうのです。これは婚活に限らず、あらゆる人間関係において「面倒な人」と思われやすいポイントと言えます。

ここで男性側の心理も考えてみましょう。多くの場合、悪気があってやっているわけではありません。
・議論や物事を筋道立てて考えることが得意で、それが習慣になっている
・「正確であること」が誠実さの表現だと思っている
・会話の中でどう振る舞えばいいか分からず、知っている知識に頼ってしまう
こうした背景がある場合、本人にとっては「相手を困らせよう」という意図は全くありません。むしろ「役に立つ情報を提供している」つもりだったりします。
しかし婚活というのは、正しさを競う場ではなく、一緒にいて心地よいかどうかを確かめ合う場です。ここに気づけるかどうかが、婚活の成功を大きく左右します。
女性側の視点に立つと、次のように見えていることが多いです。
・「この人と話していても、疲れるだけで楽しくない」
・「何か言うたびに揚げ足を取られそうで、気を遣ってしまう」
・「結婚生活の中でも、些細なことで理屈を並べられそうで不安」
特に最後の「結婚生活を見据えた不安」は重要です。婚活は今のデートを楽しむためだけの活動ではなく、将来の結婚生活をイメージする活動でもあります。日常のちょっとしたやり取りにまで理屈を持ち込む姿を見ると、女性は「家庭の中でもこうなのでは」と将来を想像してしまい、距離を置きたくなってしまうのです。

もし自分にも思い当たる節がある、という方は、次の3つを意識してみてください。
契約書を交わすビジネスの場と、デートや会話の場は目的が違います。相手が求めているのが「正確な情報」なのか「気持ちの良いやり取り」なのかを、まず見極める習慣をつけましょう。
「それって法律的には〜」と言いたくなったら、一度飲み込んでみてください。本当にその場で伝える必要がある情報かどうか、自分に問いかけてみましょう。多くの場合、伝えなくても会話は成立します。
これは結婚相談所でもよくお伝えする考え方ですが、相手に完璧さを求めるのではなく、自分自身が成長することで関係はうまくいきやすくなります。法律や理屈以外の話題、たとえば相手の趣味や日常の出来事に興味を持って質問する練習をするだけでも、会話の印象は大きく変わります。

・婚活の場で「法律的には」が口癖になっている男性は、女性から「面倒くさい」と思われやすい
・その理由は、会話の目的が「情報の正確性」ではなく「関係を築くこと」にあるから
・専門家でもないのに理屈を持ち出すと、二重の違和感を与えてしまう
・改善するには、場面に応じて「正しさ」より「心地よさ」を優先する意識が大切
まずは自分の会話のクセを振り返ってみましょう。そして、一人で気づくのが難しい場合は、客観的な視点を持つ第三者に相談してみることをおすすめします。
こぐまりっじからのメッセージ
正しいことを伝えたい、誠実でありたいという気持ちは、決して悪いものではありません。ただ婚活の場では、その気持ちの向け方を少しだけ変えてみるだけで、印象は大きく変わります。こぐまりっじでは、そうした会話のクセや振る舞いについても、一人ひとりに合わせたアドバイスを行っています。「自分では気づけない癖を知りたい」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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