
「短所だと思っていた性格も、伝え方を変えると長所に聞こえる」
そんな経験はありませんか?
例えば、同じ性格でも「慎重すぎる」と伝えるのと、「物事をよく考えてから行動する」と伝えるのでは、受ける印象が変わります。
このように、同じ情報であっても、表現の仕方や切り取る側面によって、相手の受け止め方が変わる心理を「フレーミング効果」といいます。
婚活では、プロフィールの自己PRや初対面での会話、交際中のコミュニケーションなど、さまざまな場面で関係する心理です。
今回は、フレーミング効果の意味と具体例、そして相手に誤解を与えず、自分の魅力を伝える方法を解説します。
フレーミング効果とは?
婚活でフレーミング効果が起こる場面
自分の魅力を伝えるフレーミングの活用法
注意したい3つのポイント
こぐまりっじからのひとこと
まとめ
フレーミング効果とは、同じ内容でも、どのような枠組みや表現で提示されるかによって、判断や選択が変わる現象です。
「フレーム」は、英語で「枠」を意味します。
例えば、ある商品について「成功率90%」と説明する場合と、「失敗率10%」と説明する場合を考えてみましょう。
数字としては同じ内容ですが、前者は成功するイメージ、後者は失敗するイメージを強く意識させる可能性があります。
このように、情報そのものだけでなく、どの部分を強調して伝えるかによって、相手の受け止め方が変わることがあります。
婚活でも、同じ性格や経験であっても、表現の仕方によって相手に伝わる印象が変わるのです。

結婚相談所のプロフィールでは、自分の性格や長所を文章で伝える必要があります。
例えば、次の2つの表現を比べてみましょう。
「人見知りで、初対面ではあまり話せません」
「初対面では少し緊張しますが、慣れるとじっくり会話を楽しめるタイプです」
どちらも、初対面では緊張しやすいという特徴を伝えています。
しかし、後者はその特徴に加えて、打ち解けた後の姿も伝えています。
そのため、相手は「話しにくい人」と決めつけるのではなく、「ゆっくり関係を築くタイプなのかもしれない」と受け止めやすくなります。
大切なのは、短所を無理に隠すことではありません。自分の特徴を正直に伝えながら、その人らしさが伝わる表現を選ぶことです。
自分の性格を説明するとき、短所だけを伝えると、相手はその一面だけで人物像を判断してしまうことがあります。
例えば、「心配性です」という表現です。
これを、次のように言い換えてみます。
「少し心配性なところがありますが、その分、事前に確認して準備することを大切にしています」
この表現では、心配性という特徴を隠さず、普段どのように行動しているかも説明しています。
ただし、すべての短所を長所に言い換えればよいわけではありません。
心配性が強すぎて相手を束縛してしまうなど、実際に改善が必要な行動があるなら、その点にも向き合う必要があります。
フレーミングは、自分を実際以上によく見せるためではなく、自分の特徴を一面的に受け取られないようにするために活用しましょう。
フレーミング効果は、相手への伝え方だけでなく、自分自身の出来事の受け止め方にも関係します。
例えば、デート中に会話が途切れてしまったとします。
その出来事を「会話が続かなかった。相性が悪いのかもしれない」と捉えることもできます。
一方で、「まだお互いに緊張していたのかもしれない。次回は話題を少し準備してみよう」と捉えることもできます。
同じ出来事でも、どこに注目するかによって、その後の行動が変わる可能性があります。
もちろん、前向きに考えれば必ず相性がよいというわけではありません。
大切なのは、一度の出来事だけで結論を出さず、複数の可能性を考えてみることです。
では、婚活でフレーミング効果を上手に活用するには、どうすればよいのでしょうか。
「優柔不断です」と伝えるだけでは、相手は判断に時間がかかる人という印象を持つかもしれません。
例えば、次のように伝える方法があります。
「何かを決めるときは慎重に考えるタイプです。最近は、必要なときには期限を決めて判断するようにしています」
この表現なら、自分の特徴だけでなく、改善に向けた行動も伝わります。
婚活では、性格を飾ることよりも、自分を理解し、よりよい関係を築こうとしている姿勢を伝えることが大切です。
自分では褒め言葉のつもりでも、相手には違う意味で伝わることがあります。
例えば、「真面目ですね」という言葉は、誠実さを評価している場合もあれば、堅苦しいという意味に受け取られる場合もあります。
より具体的に、「約束した時間をきちんと守ってくれるところが素敵ですね」と伝えれば、どこを評価しているのかが明確になります。
抽象的な評価よりも、実際の行動を挙げて伝えることで、気持ちが伝わりやすくなります。
自分の事情を説明するときは、伝える順番も大切です。
例えば、仕事が忙しい人が「平日は忙しくて、なかなか時間が取れません」とだけ伝えると、相手は交際する時間がないのではないかと心配するかもしれません。
一方で、「平日は仕事が忙しいのですが、休日は二人で過ごす時間を大切にしたいと思っています」と伝えれば、事情と自分の考えの両方が伝わります。
もちろん、実際に確保できる時間については、正直に話す必要があります。
事実を隠すのではなく、事情と自分の考えをセットで伝えることが、誤解を減らすポイントです。
伝え方を工夫することと、事実を都合よく変えることは違います。
例えば、家事が苦手なのに「家庭的です」と伝えたり、仕事が忙しくて会えないのに「いつでも時間を作れます」と伝えたりすると、交際が進んだときに不信感につながる可能性があります。
魅力を伝えるときも、相手が判断するために必要な情報は正直に伝えましょう。
フレーミング効果を、相手を思いどおりに動かすために使うのはおすすめできません。
相手にとって不利な情報を隠したり、都合のよい側面だけを強調したりすると、信頼関係を損なうおそれがあります。
婚活の目的は、一時的に好印象を持ってもらうことだけではなく、長く安心して付き合える関係を築くことです。
相手の発言を聞いて、悪い印象を持ったときも、すぐに結論を出さないようにしましょう。
言葉の選び方が不器用なだけかもしれませんし、こちらの受け取り方と相手の意図が違っている可能性もあります。
気になることがあれば、決めつける前に質問してみましょう。
例えば、「今の話は、こういう意味で合っていますか?」と確認するだけでも、誤解を防ぎやすくなります。

婚活では、自分の魅力をどう伝えるかが大切です。
ただし、魅力的に見せようとして自分を飾りすぎると、交際が始まってから苦しくなってしまうこともあります。
自分の長所も短所も理解したうえで、相手に伝わりやすい言葉を選ぶ。それが、無理のない関係づくりにつながります。
また、相手の言葉を聞くときも、表現だけで判断せず、その人が何を伝えようとしているのかを考えてみてください。
伝え方を工夫することは、自分を偽ることではなく、お互いを正しく理解するための工夫です。
今回は、フレーミング効果について解説しました。
フレーミング効果とは、同じ情報でも表現や提示の仕方によって受け止め方が変わる現象
婚活では、プロフィールや自己PR、交際中の会話などで関係する
短所だけでなく、具体的な行動や考え方も伝えると人物像が伝わりやすい
自分をよく見せるために事実を隠したり、誇張したりしない
相手の言葉も一面的に判断せず、必要に応じて確認する
婚活では、何を伝えるかだけでなく、どのように伝えるかも重要です。
自分の魅力を正直に伝え、相手のことも丁寧に理解する。その積み重ねが、信頼できるパートナーとの出会いにつながっていきます。
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